こんにちは。
11月の定期ミーティングの内容を皆様にもご報告いたします。
※最新情報もありますのでお見逃しなく!

今月もいろんなトピックスが盛り沢山でした♪中でも
「世界初、アレルギー症状を緩和する1DAYコンタクトレンズの話」
「スタッフ一人一人による、この2ヶ月間で勉強したことの発表」
「院長による‟心理的安全性”についての講義」
etc.のトピックス詳細を紹介します。

《Pick Upコンテンツ》

①世界初、抗アレルギー薬を取り込んだコンタクトレンズ発売


ジョンソン&ジョンソン社、ワンデーアキュビューより新発売となる「アレルケア」。
このレンズは抗アレルギー薬をレンズに取り込んだ製品で、
花粉症やハウスダストなどのアレルギーによるかゆみなどが緩和される1dayタイプの
コンタクトレンズです。
※用法など従来のものとは違う点が多くあります。
気になる方はお気軽にスタッフまでお申し付けください。  

②当院スタッフがこの2ヶ月間で各自勉強し、まとめたことをプレゼンテーションしました。
その中でよかったものを2つ紹介します。

【アイケアPRO手持ち眼圧計を正確に扱うために】

 普段使用している非接触の眼圧計での測定が苦手な方や苦痛を感じられる患者さんもいらっしゃいます。
 そんな時、手持眼圧計という検査方法があります。

 手持眼圧計は接触型ですが痛みはなく、小さなお子さんから高齢の方、移動が困難な方まで幅広い患者さんへの対応ができます。

 手持眼圧計は、実際信頼性の高い眼圧計ですが測定の仕方によって数値に誤差がでます。
 そのようなことがないよう、今回正しい測定方法を再確認しつつ、メーカーの方にも測定の際のアドバイスをもらい、スタッフを使い試したところ、コツがあることもわかりました。

 眼圧は眼科で1番多く行う検査のひとつです。眼圧ひとつで診療に必要な多くのことがわかり、とても大事な検査です。

 だからこそ、患者さんへの負担が少しでも緩和されるよう、スタッフ同士で情報を共有して手持眼圧計を幅広く活用し、正確な測定方法を身につけたいと思います。

【裂孔原性網膜剥離について】

 1万人に1~1.5人の発症率で20歳代に小さなピーク、50歳代に大きなピークがあります。
 強度近視、格子状変性、外傷、アトピーなどが危険因子となります。

 加齢とともに硝子体の液化が進みます。
 また、近視眼でも硝子体の液化が早期に生じます。
 液化することで硝子体と網膜が癒着する部分がけん引され網膜剥離が好発します。
 若年でもアトピー素因により網膜剥離を生じる可能性があります。

 症状は飛蚊症や剥離部分に対応した暗点の自覚です。

 これを契機に受診して網膜剥離や網膜裂孔が見つかる場合があり、
 剥離が拡大するにつれ光視症、視野欠損が生じます。
 黄斑部(網膜の中心部で実際に物を見ている所)が無事であれば中心視野が
 保たれるので気づくことに遅れる場合があります。

 治療は裂孔のみであればレーザーで裂孔周囲を凝固して進行を抑制できることが
 ありますが、すでに網膜剥離が進行している場合は緊急手術となります。

 カメラ画像をもちいながら手術方法についても勉強しました。

 スタッフ全員が病気について知識を深め、患者さんの立場になって考えられるように、
 そしてそれが患者さんの笑顔につながるようにしていきます。

③院長のお話「心理的安全性」について

 今回は医療のことから少し離れた内容です。
 院長が今読んでいる「心理的安全性のつくりかた」という本から院長の考える
 さいとう眼科のありかた、チームとしての意識や個々でできることは具体的に何か、
 「心理的安定性」が高いチームはどんなことが期待できるのかを聞きました。

 著書によると心理的安全性の高いチームはメンバー同士が健全に意見を戦わせ、
 良い仕事をすることに力を注げるチームということになります。
 共に働くスタッフ同士で対人関係が悪い状態はそのリスクが心理的安全性を阻害して
 いいパフォーマンスができません。

 リスクのある行動や発言は心理的安全性の高いチームであれば安心して行動、
 提案することができます。
 診療所においてリスクの高い行動とはもちろん診療に関することではありませんが、
 自分の意見を恐れることなくいえる雰囲気や、一見反対意見やネガティブと
 とらえられてもその発言をすることを自然なことであると受け止めること、
 又、相手の意見を否定したとしてもそのことで対人関係が悪くなったり
 評価が下げられたりしない組織をつくることを目指し、そのような環境が整っているかが
 心理的安全性の高いチームをつくる鍵となると考えます。

 コロナもあり、昨日の常識が今日は違うということも多く、
 このメンバーで今日までいろんな意見を出し合い何とかやってきましたが、
 正解のわからない中で率直に意見が言え、患者さんの笑顔につながる職場づくりを
 来年度の院長の掲げる診療所目標にしたいとのことでした。

編集後記
 11月は院長の誕生月のため、スタッフより誕生日のプレゼントが贈られました。
 プレゼントは「育てるタオル」。
 使うたびにふっくらやわらかく「育って」いくとのこと。
 タオルといえば使い込むほどに固く薄くなるものですが常識が覆ります。
 使い心地をまた院長から聞いてみたいと思います。