
こんにちは
もりもりと生命力あふれる緑の季節に向かっている桜も、また別の美しさがあります。
季節も巡り、新年度の幕開けです。
さいとう眼科医院も開院15年を迎えました。地域の皆様、来院くださった患者様には開院以来本当によくしていただき、育てていただきました。お声をかけてくださった一言一言を思い浮かべると心が本当にあたたかくなります。医療は日々進化していきます。
この先も、得た知識や治療を皆様に還元できますようにスタッフ一丸となって進化していきます。
さて、今年2回目となるランチミーティングが行われました。
治療方針やインシデント、患者さんの満足度調査等の報告をし情報共有しました。その他今回は当院職員がいま取り組んでいる「アンガーマネジメント」の進捗について報告しあいました。
皆様アンガーマネジメントをご存じでしょうか。
私たちはいま全員「怒り」をコントロールすることで自分や周りの人がより生きやすくなるスキルを身につけようとしています。怒ることは悪いことではなく、生きる上で必要な感情です。でも上手に使えないと自分自身や人を傷つけてしまって気持ちよく過ごせません。私も上手に怒れなくて悩みますが、決して怒らないで済めばいいなとは思っていません。社会の一員であり、親であり、子であり立場により上手に怒りを表現しないとなりません。今回はまだ講座を受けての途中経過ですが、学ぶ事で以下のような変化がスタッフにありました。
- 「~すべき」という自分のなかのルールと違うことが周りで起こると怒りの感情がわくという自分の特性を理解した
- 必要のない怒りをコントロールすることが大切
(必要のない怒りというものが存在するということがわかるだけでもすごい変化ですね) - 子供を育てていると自分の用事や時間を予定通りに進めることができないことが怒りにつながってしまうので仕方のないこともあると割り切ることも大事
- 困っている人がいると何とかしてあげたいと思う気持ちが強すぎてつい行動に移してしまう
一度よく考える時間をもったらもうすこしうまくいくのかもしれない - 警戒心が強い自分の性格を知り他人との距離を上手にコントロールしたい
- 自分の意思がうまく伝わらないときに表情や言葉に現れやすいので落ち着いて一呼吸つくことで感情のコントロールをしたい
- 怒る自分を外からみられるようにしたら何かが変わるかもしれない
- うまくいかない場面で相手に変わってほしいと思わずに自分が変われることができたらいいと思った
アンガーマネジメントの講座では怒りがどのような作用をするのか、怒る必要があるときにどう相手に怒っていることを伝えられたらいいのかも学びます。ただ、怒ることは二次的なものであり、根底にあるものは不安や心配、または自分自身の大切なものを守りたいという感情です。
まずは自分がどんなことで怒りを感じるのか自分自身の思考の傾向を知り、どんなことが引き金になるのかを知ります。自分を知ると自分以外の人のこともわかってきます。
ここからまた進めていき、どのような知識を得たか聞いていきたいです。
<<編集後記>>
アンガーマネジメント受講の目的は怒りという生きる上で大切な感情を上手に使い、よりよく過ごすことが目的です。私たちは受講の間毎日、怒ったこと、幸せを感じたことを記録しました。それを後に分析するのですが自分をこのようにしっかり見つめることがなかったのでそれはそれは面白い日々でした。
年代のせいか悩み事はてんこもりで心の余裕なんてないと思っていたのに、毎日つけるこの記録には怒った記録よりも幸せを感じた記録のほうが多かったことに驚きました。そして怒ったものごとは時間がかかってもひとつ一つ解決していったら、その数のぶんだけ幸せの数もふえるのかなぁ、なんて思ったりしました。
アンガーマネジメントを最後まで受講し、自分がいい方に変わるかを期待するのではなく、一つ引き出しが増えることを期待してまたみんなで学びあいたいです。