こんにちは
今年最後となるランチミーティングとなりました。
今年はオルソケラトロジー、小児近視の抑制のためのマイオピンなど新しい治療を取り入れ、多くの勉強をしました。
さらに医療業界をとりまくデジタル化の波に翻弄された年でもありました。
今年は本当にたくさんの資料やマニュアル等を熟読した年でした。
まだきっと混乱もありますが電子化を進めていくその変わり目の時ですのでここは頑張りどころですね。
さて、今回のミーティングでは
・医療従事者講習に出席したスタッフによる、講習で得た知識の発表
・待合での患者さんの様子
を中心に話し合いました
医療従事者講習
今回5名のスタッフが聴講しました。テーマは小児内科とアイフレイル
<小児内科>

最近若年層の内斜視が増えています。小児のうちから内斜視の原因を特定し治療開始すると正常の視機能を獲得できる可能性が高いことから早期の発見と治療が必要です。内斜視の見つけ方、斜視のタイプによって有効な治療方法、目の病気にとどまらず原因が他にある場合も念頭に置くことなど検査の段階からいろんな可能性を考えることを学びました。
また、最近大変問題になっているスマホ斜視ですがデジタルデバイスの使用制限で一定数の患者がなおっています。
眼から20㎝くらいの距離で長時間見続けていると眼が寄ったまま戻らなくなることもあります。行動を制限することが難しい子供に対しては周りの協力が不可欠です。
デジタルデバイスの普及は近年急激なものなので上手な使い方は年齢に関係なくみんなの問題です。
<アイフレイル>

近年CMでも聞くことがある「アイフレイル」。私達だけがわかっていても、患者さんに、それは何?と聞かれたときに何と答えたらより理解してもらえるのでしょうか。
一口で言えば老化による目の不調なのですが、高齢者健診に眼科健診が入っていないことが多く、検査の機会が乏しいのが現状。
見えにくいことは交通事故、怪我につながり、認知機能、うつなどにも大きく影響し、社会参加も減っていくことが考えられます。
老化の最初のサインは40代ころにはじまる老眼が多いかもしれません。
そこを年齢だからと放置せずに積極的にケアしてみましょう。
それが老後となっても趣味を楽しみ続け、いきいきと過ごすための第一歩だと考えます。
まずは小さなことでも結構です。眼科に来て検査してみましょう。眼は大事な情報を得るところです。
少し気をつけるだけでも将来をとおして快適な日々を過ごすことができるはずです。
編集後記
私は今まさしく老化が始まっているおり、そして子供を育てているということもあって今回の医療従事者講習は本当に勉強になりました。そしてこの知識を知っているか知らないはかは本当に今後大きく人生を左右するのではないかと思いました。
とりわけ当院にかかられている患者さんの眼をみんなで守ることは私たちの使命です。今ある疾患をよくするだけでなく、今後のアドバイスもしっかりできるように勉強したいと思いました。
さて、今年も患者さんのMさんの菊の鉢を花の美しい期間飾らせてもらいました。
菊を拝借する時を毎年楽しみにしているのですが、今年は少しご連絡がいつもよりも遅く、ちょっと心配していました。自然環境も数年でびっくりするくらい変化し、菊にとったら過酷な時期を何度も乗り越えていたのでしょう。
立派に育った菊満載のトラックが来た時には本当に嬉しかったです。
Mさんは今季一番の寒さの中をものともせずに、病院玄関に飾るため、素手を冷たい水につけて鉢を洗ってくださったのをみて、私達スタッフと来院する患者さんの笑顔のためにここまでして下さることがとても嬉しかったです。お話をすると苗から一年間、菊の声をずっと聴いて大切に愛情いっぱい育てていることがわかります。
お借りした鉢は、大切な娘さんが晴れ着を着てご挨拶にきてくれたような感じがしました。
でもなんといってもMさんが元気でいてくれたことがなによりです。
今年もありがとうございました!